DLsiteのセール・割引で売上を最大化する方法:タイミングと価格設定の戦略

DLsiteのセール機能・割引設定を活用して売上を伸ばす戦略を解説。割引率、タイミング、他施策との組み合わせ方を実体験ベースで紹介します。

by ぬまぬま

セールを制する者が、DLsiteを制す

ぬまぬまです。DLsiteって、とにかくセールが多いんですよ。年間通してずっとどこかで何かしらのセールが走ってる印象です。

最初は「セールなんて値下げするだけでしょ」と思ってたんですが、実際に戦略的にセールを活用し始めてから、旧作の売上が体感で倍くらい変わりました。 セールは「安売り」じゃなくて「新しいお客さんに出会うチャンス」なんだなと、やってみて実感してます。

この記事では、DLsiteのセール種類、割引率の考え方、タイミング戦略、そして僕の実体験を全部書いていきます。

DLsiteのセール種類

まず、DLsiteで利用できるセールの種類を整理しておきます。

セール種類概要サークル側の設定
サイト全体セールDLsite主催の大型セール。GW、夏、冬など参加申請が必要な場合あり
サークルセールサークルが自由に設定する独自セール管理画面から設定
ポイント還元セール購入者にポイントが多く還元されるDLsite側が設定
まとめ買い割引複数作品購入で割引が適用されるサークルが設定可能
クーポン配布DLsiteがクーポンを配布DLsite側の施策

サークルが主体的にコントロールできるのは「サークルセール」と「まとめ買い割引」の2つです。他はDLsite主催なので、開催されたら乗るかどうかを判断する形になります。

割引率の考え方

「何%OFFにすればいいのか」、これが一番悩むところだと思います。

割引率効果おすすめの使い方
10%OFF心理的インパクトは弱め新作を少しだけお得に見せたいとき
20%OFF「ちょっと安い」感覚セール常連のベース割引率
30%OFF一番バランスがいい迷ったらこれ。利益と集客のバランスが取れる
40%OFFかなりお得感がある発売から半年以上経った作品向け
50%OFF「半額」のインパクト大旧作の在庫一掃・新規獲得に

僕の経験上、30%OFFが最もコスパがいいです。「お得だな」と感じてもらえる最低ラインが30%あたりで、それ以上下げても販売数の伸びは鈍くなる印象があります。

利益を計算してから決める

割引率を決める前に、手取り額を必ず確認してください。

例: 通常990円の作品を30%OFFにした場合

  • セール価格: 693円
  • DLsite手数料(約35%): 約243円
  • 手取り: 約450円

通常時の手取りが約643円なので、1本あたり約200円のマイナスです。この差額を販売増で取り返せるかどうかが判断基準になります。販売価格シミュレーターで事前に計算しておくのがおすすめです。

<CalloutBox type="tip">価格設定の段階で「30%OFFでも利益が出る」設計にしておくと、セール時に迷わず参加できます。詳しくは価格設定の記事をどうぞ。</CalloutBox>

セールタイミングの戦略

DLsiteの大型セール時期

DLsiteの大型セールはだいたい決まった時期に開催されます。

時期セール名(例)特徴
1月新春セール年始の購買意欲が高い
4〜5月GWセール長期休暇でまとめ買いされやすい
7〜8月夏のセールサイト最大級になることが多い
10〜11月秋のセールハロウィン〜周年と連動
12月冬のセール年末の駆け込み需要

正確な日程は毎年変わりますが、この時期に何かしらのセールがあるのはほぼ確実です。大型セールの2〜3週間前に新作を出すのは避けた方がいいです。買い控えが発生して初動が鈍ります(経験者は語る)。

サークルセールのベストタイミング

自分で設定するサークルセールは、以下のタイミングが効果的です。

  • 新作発売のタイミング: 旧作をセールにして、新作と一緒に買ってもらう
  • 大型セールの谷間: DLsiteセールがない月に独自セールを打つ
  • 記念日: サークル活動○周年、通算○作品目など

逆にやらない方がいいタイミングもあります。新作発売直後(1ヶ月以内)のセールは、定価で買ってくれた人に申し訳ないのでやりません。あと、大型セールと被せると独自セールが埋もれるので、基本的にはずらすようにしてます。

リリースカレンダーでセール時期と発売日を並べて管理すると、スケジュールの衝突を防げます。

セール以外の販売促進施策

割引だけが武器じゃないです。DLsiteにはセール以外にも使える施策があります。

まとめ買い割引

複数作品を一度に購入すると割引が適用される仕組みです。シリーズものがある場合は特に効果的で、「1作品ずつ買うより、まとめて買った方がお得」という導線が作れます。

設定例はこんな感じです。

購入数割引率
2作品10%OFF
3作品15%OFF
5作品以上20%OFF

シリーズ割引

シリーズ前作を購入済みの人に対して、新作を割引で提供する施策です。「続きが気になるけど、また買うのは……」というハードルを下げられます。リピーター獲得に直結するので、シリーズものを出している人はぜひ検討してほしいです。

作品アップデート

既存作品にボーナストラックや差分を追加して、「アップデートしました!」と告知する手法です。直接的な割引ではないんですが、再注目を集める効果があります。しかもタダでできる。

実際にセールをやってみた結果

恥ずかしいんですけど、僕の体験談を書きます。

初めてのセール:30%OFF

旧作を30%OFFにして1週間セールをやりました。結果、セール期間中の販売数が通常の3〜4倍くらいになりました。正直ここまで変わるとは思ってなくてびっくりしたんですよね。

ただし、手取り単価は下がっているので、売上金額ベースだと「通常の2倍強」くらいです。それでも十分すぎる効果でした。

新作+旧作セールの合わせ技

新作を通常価格で出すタイミングで、旧作を20%OFFにしたことがあります。これがかなり効きました。新作をきっかけに旧作もチェックしてくれる人が多くて、まとめ買いの件数が明らかに増えたんですよね。新作は呼び水、旧作セールで回収、このパターンは今の基本戦略になってます。

50%OFFをやってみたら

発売から1年以上経った作品で50%OFFをやってみたこともあります。販売数はたしかに伸びたんですが、30%OFFのときとそこまで大きな差は感じませんでした。半額のインパクトは大きいけど、30%から50%に下げた分の追加効果は逓減する印象です。よほどの理由がない限り、30%OFFで十分かなと思ってます。

セールで気をつけるべきこと

「セール待ち」を生まない工夫

頻繁にセールをやりすぎると、「どうせまた下がるでしょ」と買い控えが発生します。これが一番怖いです。

僕が意識しているのはこのあたりです。

  • セール頻度は年3〜4回に抑える
  • 毎回同じ割引率にしない(パターン化させない)
  • 新作は最低3ヶ月はセール対象にしない
  • セール期間は1〜2週間に限定する

ブランド価値を守る

「安い作品」というイメージがつくと、通常価格で買ってもらえなくなります。セールは「特別な機会」であるべきで、常態化させてはいけない。ここのバランスが一番難しいんですけど、「年に数回のお祭り」くらいの位置づけがちょうどいいと思ってます。

よくある質問

Q: セールのやりすぎはブランド価値を下げる?

A: 下げます。月1でセールやってるサークルさんを見ると、正直「通常価格で買うメリットがないな」と思っちゃいますよね。年3〜4回、期間限定でやるくらいが信頼感を保てるラインだと感じてます。

Q: 最低価格はいくらまで下げていい?

A: 手取りが赤字にならないラインが最低限です。制作費の回収状況にもよりますが、僕は手取り300円を下回る設定はしないようにしてます。それ以下になると「何のために作ったんだっけ……」って気持ちになるので(メンタル的にもよくない)。

Q: 新作にいきなりセールを適用していい?

A: 基本的にはやらない方がいいです。発売直後にセールをやると、「最初から安くしてくれよ」という印象を与えてしまう。早くても発売3ヶ月後からが無難だと思います。ただし、DLsiteの大型セールに合わせて全作品をセール対象にする場合は別です。そのときは新作も含めてOKかなと。

Q: セール告知はどこでする?

A: X(Twitter)での告知が一番リーチが広いです。あとはCi-enでフォロワーに直接通知するのも効果的。DLsiteのサークルフォロワーには自動で通知が飛ぶので、フォロワー数が多いほどセールの効果は大きくなります。だからこそ、日頃からフォロワーを増やしておくのが大事。

まとめ

セールは使い方を間違えなければ、同人音声の売上を伸ばすための強力な武器です。

30%OFFをベースに、新作と旧作を組み合わせて、年3〜4回の「お祭り」を打つ。頻度を上げすぎず、ブランド価値を守りながら新しいお客さんに出会う機会を作る。言葉にすると簡単なんですが、このバランスを見つけるのに僕は1年くらいかかりました。

この記事を読んでくれた方には、僕の試行錯誤をショートカットしてもらえたら嬉しいです。販売価格シミュレーターで利益計算をしつつ、リリースカレンダーでタイミングを見計らって、戦略的にセールを活用してみてください。

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