同人音声のサムネイル作成術:クリック率を上げるデザインのコツ

同人音声のサムネイル(表紙画像)作成のコツを解説。DLsiteで目を引くデザイン、構図、配色、ツール選びまで実践的にガイドします。

by ぬまぬま

サムネイルで売上が変わる、という現実

ぬまぬまです。

DLsiteで作品を探すとき、まず何を見ますか? タイトル? サークル名? ——たぶん、サムネイルですよね。一覧画面でズラッと並んだ作品の中から「おっ」と思って手を止めるかどうか。その判断は0.5秒くらいで下されていると言われています。

僕は最初、サムネのことを「まぁ、それっぽいのが作れればいいか」くらいに考えていました。で、蓋を開けてみたら初動がびっくりするほど伸びなかった。同じ時期に出た似たジャンルの作品と見比べて、「あ、サムネのクオリティが全然違うわ……」と気づいたのが転機です。(遅い)

この記事では、サムネイル作成で押さえるべきポイントを僕の経験も交えて整理していきます。

DLsiteの画像仕様を押さえる

まずは技術的な制約から確認しておきます。

項目仕様
メイン画像サイズ560×420px
アスペクト比4:3
ファイル形式JPEG / PNG
ファイルサイズ上限数MB程度(極端に重くなければOK)
追加画像最大数枚まで登録可能

560×420pxって正直かなり小さいです。スマホで見るとさらに小さくなります。つまり細かい要素は見えない前提で作らないといけないんですよね。

一覧画面だとさらに縮小されて表示されるので、実際には200px前後の横幅で「伝わる」デザインにする必要があります。これを意識するだけで、サムネの作り方がガラッと変わります。

<CalloutBox type="tip">サムネが完成したら、実際にブラウザの一覧表示サイズまで縮小してみてください。縮小しても文字が読めて、キャラの表情がわかれば合格です。</CalloutBox>

売れてる作品のサムネ共通点

DLsiteのランキング上位作品のサムネを観察してみると、いくつかの共通点が見えてきます。

キャラの表情がはっきりわかる

一覧で映える作品は、キャラの顔が大きく配置されているケースが多いです。特に目と口元の表情がしっかり見える構図。遠景でキャラが小さいサムネは、縮小されたとき何が描いてあるかわからなくなります。

文字が少なくて読みやすい

サムネにテキストを入れるなら、短くて大きい文字がベストです。作品タイトルを丸ごと入れようとして文字が小さくなるくらいなら、キーワードだけ大きく入れた方が伝わります。

例えば「耳かき」「癒し」「囁き」みたいな一言で作品の方向性が伝わる単語ですね。

色のコントラストが強い

目立つサムネは、背景とキャラの色味がはっきり分かれています。淡い色だけで構成すると一覧で埋もれやすいです。背景が暗ければキャラを明るく、背景が明るければキャラの輪郭をしっかり出す。 このコントラストが視線を引きつけます。

構図のパターン3選

サムネの構図はだいたい3つのパターンに分類できます。

パターン1: キャラ中心型

キャラクターの顔〜上半身をドンと中央に配置するパターン。最もオーソドックスで、安定感があります。キャラの魅力で勝負したいときに強いです。

向いているジャンル: 癒し系、シチュエーション系、キャラ推し作品

パターン2: テキスト重視型

大きな文字をメインに据えて、キャラは控えめに配置するパターン。タイトルやキャッチコピーのインパクトで引きたいときに使います。

向いているジャンル: 催眠音声、ニッチジャンル、シリーズもの

パターン3: シーン描写型

具体的なシチュエーションの場面を描くパターン。「膝枕」「添い寝」など、その場面を見せることで「こういう作品なんだ」と一目で伝わります。

向いているジャンル: ASMR系、特定シチュエーション系

僕はキャラ中心型で作ることが多いです。理由はシンプルで、表情が伝わりやすいから。ただ、作品のコンセプトによってはテキスト重視型の方がハマることもあるので、柔軟に使い分けるのがいいと思います。

配色の基本

目立つ配色のルール

DLsiteの一覧画面は白基調です。つまり、白っぽいサムネは背景に溶けます。

配色パターン印象注意点
暗い背景 + 明るいキャラキャラが浮き出る、高級感暗すぎると縮小時に見えない
ビビッドカラー目を引く、ポップ使いすぎると安っぽくなる
パステルカラー柔らかい、癒し系一覧で埋もれやすい
モノトーン + 差し色おしゃれ、スタイリッシュ差し色の面積バランスが重要

ジャンル別のカラーイメージ

ジャンルによって「それっぽい」色があります。絶対的なルールではないですが、ユーザーの期待に沿う色を使うと直感的にジャンルが伝わります。

ジャンルよく使われる色
癒し・安眠系青、紫、ネイビー
甘々・恋愛系ピンク、暖色系
ホラー・ヤンデレ系赤、黒、深い紫
コメディ・明るい系黄色、オレンジ
催眠系紫、グラデーション

「癒し系なのにビビッドな赤」とか「ホラーなのにパステルピンク」だと、ユーザーが混乱する可能性があります。もちろん意図的にギャップを狙うならアリですが、基本的にはジャンルの色イメージに寄せた方が安全です。

無料・安価で作れるツール

「デザインツールは高いでしょ?」と思うかもしれませんが、無料でもかなりのことができます。

ツール費用特徴
Canva無料〜テンプレート豊富、直感操作、ブラウザで完結
GIMP無料Photoshop代替、レイヤー操作可能
Photopea無料ブラウザ版Photoshop的ツール、PSD読み込み可
Photoshop月額数千円プロ標準、機能は最強
Clip Studio Paint買い切り / 月額イラスト制作と画像編集の両方いける

僕はCanvaとPhotoshopを併用しています。テキストを乗せるだけの簡単なサムネならCanvaで十分。細かいレタッチや合成が必要ならPhotoshopという使い分けです。

予算がないなら、まずはCanvaかPhotopeaから始めてみるのをおすすめします。「まず作ること」が一番大事なので、ツール選びで悩みすぎないでほしいです。

イラストの調達方法

自分でイラストが描ける人はいいですが、描けない人の方が多いはずです。(僕も描けません)

主な調達手段

  • イラストレーターに依頼: クオリティは最も高い。費用は数千円〜数万円が相場
  • ココナラ・SKIMAなどのスキルマーケット: 比較的安価で依頼できる
  • フリー素材・ストック素材の加工: 費用を抑えたいならこれ。ただし他の作品と被るリスクあり
  • AI画像生成ツール: 急速に進化中。利用規約の確認は必須

イラストの予算が厳しい場合は、テキスト重視型の構図にして、キャラのシルエットやイメージ素材で構成する方法もあります。絵が描けなくても、工夫次第でサムネは作れます。

サムネ完成後の最適化

サムネが完成したら、もう一手間かけましょう。

ファイルサイズの最適化

画像のファイルサイズが大きいと読み込みが遅くなります。当サイトの画像圧縮ツールで見た目を維持したままファイルサイズを削減できるので、DLsiteにアップロードする前に一度通しておくのがおすすめです。

サイズの調整

素材のサイズがDLsiteの規定と合わない場合は、画像リサイズツールでぴったり560×420pxに調整できます。拡大縮小でアスペクト比が崩れないように注意してください。

告知画像も一緒に作る

SNSでの告知用画像も忘れずに。DLsiteのサムネとSNS告知画像は最適なサイズが違うので、別途作るのがベストです。告知画像テンプレートを使えば16:9の告知画像が簡単に作れます。

<CalloutBox type="tip">サムネイルと告知画像のデザインに一貫性を持たせると、ユーザーが「あ、あの作品だ」と認識しやすくなります。同じカラーパレット・フォントを使い回すのがコツです。</CalloutBox>

サムネ作成のチェックリスト

最後に、サムネを完成させる前にチェックしてほしい項目をまとめました。

  • 縮小表示(200px幅程度)でもキャラの表情が見えるか
  • テキストが読めるか(文字が小さすぎないか)
  • ジャンルの雰囲気が一目で伝わるか
  • 背景とキャラのコントラストは十分か
  • ファイルサイズは最適化したか
  • 560×420pxで作成しているか

よくある質問

Q: イラストが描けなくてもサムネは作れますか?

作れます。テキストベースの構図にしたり、フリー素材を組み合わせたり、イラストレーターに依頼したりと方法は複数あります。大事なのは「構図」と「配色」の設計であって、画力そのものではないです。

Q: AIで生成したイラストはサムネに使えますか?

DLsiteではAI生成イラストの利用について独自のガイドラインがあります。販売プラットフォームの最新の規約を必ず確認してください。規約は更新されることがあるので、制作時点での最新情報をチェックするのが大事です。

Q: サムネのデザインを外注する場合の相場は?

サムネのみのデザイン依頼であれば、数千円〜1万円前後が目安です。イラスト制作込みの場合はイラスト代が別途かかります。スキルマーケットでは比較的安く請けてくれるデザイナーさんも見つかります。

Q: シリーズものはデザインを統一すべき?

統一した方がいいです。同じフォント、カラーパレット、レイアウトを使うことでシリーズだと一目でわかるようになります。「このサークルの作品だ」と認識してもらえるブランディング効果もあります。僕はシリーズの2作目からデザインを統一するようになって、まとめ買い率が上がった実感があります。

まとめ

サムネイルは「作品の顔」であり、最初の営業マンです。DLsiteの一覧で目を止めてもらえなければ、その先のタイトルも紹介文も読んでもらえません。

構図・配色・文字の可読性——この3つを意識するだけで、サムネのクオリティはかなり変わります。高いツールは必要ないし、絵が描けなくても工夫でカバーできる。完璧を目指すよりも、「一覧で見たときに手が止まるか?」を基準に作ってみてください。

画像圧縮ツール画像リサイズツールで最適化して、告知画像テンプレートでSNS用の画像も作る。この流れを作っておくと、サムネ周りの作業がぐっとスムーズになります。

同人音声の作り方ガイド宣伝・マーケティング戦略も合わせて読んでみてください。

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