同人誌の原稿サイズと解像度|A5・B5・塗り足し・表紙のpx計算

同人誌の印刷原稿は何pxで作る?仕上がりmm、塗り足し、背幅、ppi・dpiの関係を計算例で確認。単ページと表紙全体、画像の印刷寸法を無料ツールで整理します。

by ぬまぬま
Advertisement

原稿のpx数は、仕上がり寸法だけでは決まらない

同人誌の原稿を作るときは、本の仕上がりサイズ、外周の塗り足し、指定解像度を先に確認します。表紙を1枚につなげる場合は、さらに背幅が必要です。「A5だから何px」と一つの数値に決めず、注文する印刷所の商品・テンプレートに合わせます。

印刷サイズ・解像度計算ツールでは、mmから必要なpxを計算し、単ページと表紙全体を図で確認できます。手元の画像のpx数から、指定解像度での印刷寸法を調べることもできます。

仕上がり・塗り足し・背幅を分ける

仕上がりサイズは、断裁後に残る1ページの大きさです。 塗り足しはその外側へ延ばす絵柄の領域で、仕上がりいっぱいに絵や色を配置するとき、断裁ずれによる紙の白い縁を避けるために設けます。重要な文字を置くための余白とは別です。

よく使う仕上がり寸法は次のとおりです。B判は日本で一般的なJISの寸法です。海外のB判や印刷所独自の変形判とは混同しないようにします。グラフィックの定型サイズ表も照合先になります。

判型1ページの幅×高さ
A4210×297mm
A5148×210mm
B5(JIS)182×257mm
B6(JIS)128×182mm
A6105×148mm

塗り足し幅は一律ではありません。STARBOOKSの原稿マニュアルは各辺3mm以上、サングループの表紙FAQは各辺4mmを案内しています。どちらも「すべての印刷所で同じ」という意味ではなく、依頼先の条件です。確認日:2026年9月10日。

表紙全体の幅は「表1の幅+背幅+表4の幅」です。外周に塗り足しを付ける場合は、その左右へ1回ずつ足します。表1と表4の間に、別々のページと同じ塗り足しを重複して入れる計算ではありません。

解像度のppiとdpi、画像のpxを区別する

この計算で使う解像度は、1インチに配置する画像のピクセル数です。 単位はppi(pixels per inch)です。印刷所の原稿案内では画像解像度を「350dpi」のように書く場合があるので、その指定値を使います。印刷機のインクのドット数を換算する計算ではありません。

Adobeのプリント画像の解像度の説明では、画像のpx数を変えない場合、解像度を上げると印刷寸法が小さくなり、下げると大きくなる関係を確認できます。再サンプルしない限り、解像度の指定だけで画素数は増えません。確認日:2026年9月10日。

カラー、グレースケール、モノクロ2階調などでは指定が異なります。ツールの初期値350ppiは計算例として扱い、注文内容の指定値に置き換えてください。

A5の単ページ・表紙全体を計算する

必要pxは「原稿全体のmm ÷ 25.4 × ppi」です。 1インチは25.4mm。このツールでは指定した寸法を下回らないよう、幅と高さそれぞれの小数を整数pxへ切り上げます。

次は、A5縦・解像度350ppi・塗り足し各3mmという仮定の例です。表紙全体には仮の背幅4mmを入れています。実際の背幅は印刷所の指定を確認します。

原稿幅の計算高さの計算原稿全体必要px(各辺切り上げ)
A5単ページ148+3×2210+3×2154×216mm2123×2977px
A5表紙全体148×2+4+3×2210+3×2306×216mm4217×2977px

計算ツールで「表紙全体」を選び、記入例のまま計算したメモは次のとおりです。

表紙全体(表1+背+表4)
仕上がり1ページ:148×210mm
塗り足し:外周各辺3mm
背幅:4mm
原稿全体:306×216mm
解像度:350ppi
必要ピクセル数:4217×2977px(各辺切り上げ)
印刷所の指定・テンプレート・書き出したデータと照合してください。

印刷所のテンプレートや制作アプリは端数の丸め方が違うことがあります。1pxの差を見て自己判断でテンプレートを拡大するのではなく、指定テンプレートの寸法を優先します。カバーの袖、トンボ、面付け、綴じに伴う補正はこの計算に含みません。

背幅をまだ決めていない段階では、同人誌の背幅計算機で用紙とページ数から概算できます。ただし紙厚の代表値による概算なので、入稿用の確定値は印刷所で確認してください。部数と価格の決め方では印刷費と残部の見積りも整理できます。

手元の画像は何mmで印刷できるか

既存画像の寸法は「px ÷ ppi × 25.4」で換算できます。 ツールの「画像のpxから印刷寸法を計算」で、画像編集ソフトなどに表示された幅・高さのpx数と指定解像度を入力します。

手元のPNG・JPEGのpx数が分からない場合は、画像DPI確認ツールで読み取れます。dpiの記録を確認する方法では、未記録や複数の値が異なる場合の扱いも説明しています。

1500×2100pxの画像を300ppiで配置する計算例では、画像全体は127×177.8mmです。600ppiなら63.5×88.9mmになります。これは画素を追加しない換算で、塗り足しや背幅も追加していません。

印刷したいサイズに対して画素が足りない場合、解像度の数字だけ変更しても元の細部は増えません。画像リサイズはpx数を変更する作業に使えますが、拡大して数値を合わせたことだけで印刷品質が良くなったとは判断できません。元の高解像度データや制作プロジェクトからの書き出しを確認します。

保存したファイルまで確認する

計算メモが合っていることと、入稿ファイルが合っていることは別に確認します。 次の順で、原稿作成から書き出しまで照合してください。

  1. 注文する商品・判型・綴じ方・表紙の作り方を決め、指定テンプレートを入手する。
  2. 単ページか表紙全体かを選び、仕上がり寸法・塗り足し・背幅・解像度を確認する。
  3. 原稿では塗り足しまで必要な絵柄を延ばし、文字や重要な絵柄を安全な位置へ置く。
  4. 指定のカラーモード・保存形式・レイヤー処理で書き出す。
  5. 書き出したファイルを開き直し、サイズ・解像度・欠け・文字・ページ順を確認する。
  6. 入稿チェックリスト奥付の確認で残る項目を照合する。

ツールの入力範囲は仕上がり各辺0.01〜2000mm、塗り足し各辺0〜20mm、背幅0〜200mm、解像度1〜2400ppi、画像各辺1〜1,000,000pxです。これは計算ツールの範囲で、印刷所や画像編集ソフトの対応範囲ではありません。

よくある質問

Q. A5・350dpiの原稿は2123×2977pxでよいですか?

単ページの仕上がり148×210mmに塗り足し各3mmを加え、各辺を切り上げた場合の計算値です。塗り足しなし、別の塗り足し幅、表紙全体では変わります。印刷所の指定テンプレートを優先してください。

Q. 塗り足しは必ず3mmですか?

印刷所や商品によって異なります。各3mm以上を案内する例と、各4mmを指定する例があります。依頼する商品の案内で確認し、指定値を入力してください。

Q. 表紙の背幅はページ数だけで確定できますか?

用紙の厚さや製本条件にも左右されるので、ページ数だけでは確定しません。概算ツールは計画の補助に使い、最終的には印刷所の指定を確認してください。

Q. 画像の解像度を350に変えれば印刷に使えますか?

数字を変えただけでは元画像の画素や細部は増えません。実際のpx数と印刷寸法に加え、形式・色・内容・テンプレートの条件も確認してください。計算結果は入稿可否や仕上がりの保証ではありません。

この記事をシェア

関連ツール

同人音声の全体像を掴む

同人音声とは何かから、リスナーの選び方・無料サンプルの聴かれ方・制作やサークルの情報までを1ページにまとめた総合ガイドです。買い手側の視点は制作・販売のヒントになります。

同人音声 総合ガイドを読む

関連記事