同人音声サークルの立ち上げ方:設立から初販売までのロードマップ

同人音声サークルを始めたい方に向けて、サークル名の決め方・DLsiteへの登録・必要な準備を実体験ベースで解説します。

by ぬまぬま

サークルを立ち上げた日、僕は何もわかってなかった

ぬまぬまです。今日は「同人音声サークルの立ち上げ方」について書きます。

「同人音声を作りたい!」と思ったとき、最初にぶつかるのが「サークルってどうやって作るの?」という疑問なんですよね。法人登記が必要なのか、届出はいるのか、何から手をつければいいのか。僕も最初は全然わからなくて、ネットを彷徨ってました。

結論から言うと、同人サークルの立ち上げ自体はめちゃくちゃ簡単です。 法人登記も届出も不要。DLsiteにサークル登録すれば、その日からあなたはサークル主です。ただ、「簡単にできる」と「スムーズにできる」は別の話でして、事前に知っておくと助かることがいくつかあります。僕がつまずいたポイントも含めて、全部書いていきますね。

サークル名の決め方——ここが意外と難しい

良いサークル名の条件

サークル名は一度決めたら変更が面倒です。DLsiteのサークル名変更は申請制ですし、SNSアカウントやファンの認知を考えると、最初からちゃんと考えておいたほうがいいんですよ。

僕が考える良いサークル名の条件はこれです。

条件理由悪い例
短くて覚えやすい口コミで広がりやすい長すぎる英語名
検索でユニーク他と被ると埋もれる一般的な単語のみ
読み方が明確話題にしてもらいやすい読めない当て字
SNSでIDが取れるブランド統一に必須既に取られている名前

被り確認は必ずやる

サークル名を候補に出したら、以下の場所で被りを確認してください。これ、地味だけど超大事です。

  1. DLsite: サークル検索で同名がないか
  2. X(Twitter): アカウントIDが取得可能か
  3. Google検索: 同名の有名コンテンツがないか
  4. ドメイン: 将来サイトを作る可能性があるなら

僕は「ぬまぬま」という名前を決めたとき、DLsiteで検索→被りなし、Xで検索→IDが取れる、Google検索→沼関連の情報が出るけどサークルとしてはユニーク、という流れで確認しました。名前が決まった瞬間にSNSアカウントだけは先に確保しておくのがおすすめです。 考えてる間に取られたら悲しいので。

サークルロゴも早めに作っておく

DLsiteのサークルページにはロゴを設定できます。サムネイルにサークルロゴを入れている作品も多いですし、ブランド認知のためにも早めに用意しておくのがいいです。

ロゴメーカーでサクッと作れるので、まずはシンプルなものから始めてみてください。凝ったロゴは後からいくらでも作り直せます。

DLsiteへのサークル登録

登録に必要なもの

必要なもの備考
メールアドレスフリーメールでOK
振込先口座売上の受取用
本人確認書類免許証やマイナンバーカードなど
サークル名事前に決めておく
サークルプロフィール簡単な自己紹介文

登録の流れ

  1. DLsiteクリエイター登録ページにアクセス
  2. 必要情報を入力(サークル名、連絡先、振込先など)
  3. 本人確認書類をアップロード
  4. 審査(数日〜1週間程度)
  5. 承認メールが届いたら登録完了

審査期間は混雑状況によって変わりますが、僕のときは3日くらいで通りました。特別な審査があるわけじゃなく、本人確認がメインなので、普通にやれば落ちることはまずないと思います(ドキドキしながら待ってたのは内緒)。

<CalloutBox type="tip">DLsite以外にもFANZAやBOOTHなど販売プラットフォームはありますが、同人音声ならまずDLsiteから始めるのが王道です。ユーザー数が多く、同人音声に特化した機能が充実しています。</CalloutBox>

活動開始前にやっておくべきこと

SNSアカウントの準備

Xのアカウントは必須だと思ってます。DLsiteで作品を出しても、告知手段がないと誰にも気づいてもらえないんですよね。

やっておくこと:

  • Xアカウント作成: サークル名でIDを取得。プロフィールに「同人音声サークル」であることを明記
  • アイコン・ヘッダー設定: ロゴや作品イメージを設定して「ちゃんとしたサークル感」を出す
  • 固定ポストの準備: サークル紹介や最新作品への導線

Ci-en(ファンクラブ)の検討

DLsiteが運営するCi-enは、ファンとの継続的なつながりを作れるサービスです。無料で開設できるので、サークル登録と同時に作っておくのがおすすめです。

  • 制作進捗の報告
  • 限定コンテンツの配信
  • ファンからの応援(投げ銭)

最初から読者がいるわけじゃないですが、作品を出す前から制作過程を発信しておくと、リリース時にすでにファンがいる状態を作れます。 僕はこれをやらなくて後悔しました。1作目の告知が「フォロワー0人のアカウントからの叫び」になってしまったので(虚空に向かって「新作出ました!」と叫ぶ虚しさ)。

メールアドレスの整理

サークル活動専用のメールアドレスを1つ作っておくと管理が楽です。声優さんへの依頼、イラストレーターさんとのやり取り、プラットフォームからの通知、全部がここに集まるようにしておくと見落としが減ります。

初作品リリースまでのロードマップ

全体の流れをざっくりまとめるとこんな感じです。

フェーズやること期間目安
準備サークル名決定、DLsite登録、SNS開設1〜2週間
企画ジャンル・コンセプト決め、ターゲット設定3〜7日
制作台本作成、声優依頼、収録、編集1〜2ヶ月
販売準備サムネ作成、紹介文、タグ設定3〜7日
リリースDLsiteに作品登録、SNS告知1〜3日

制作の詳細は同人音声の作り方完全ガイドに書いてあるので、そちらも合わせて読んでみてください。

リリース前のチェック漏れが心配な方は同人音声チェックリストで確認するのがおすすめです。僕も毎回使ってます。

個人サークルの法的な話

開業届は必要?

厳密に言うと、継続的に収入を得る場合は開業届を出すのが原則です。ただ、出さなくても罰則はないんですよね。

でも僕は出すことをおすすめします。理由は青色申告ができるようになるからです。青色申告で最大65万円の控除が受けられるのは大きいです。売上が出始めてから慌てて出すより、最初から出しておいたほうが楽ですよ。

確定申告の詳しい話は同人サークルの確定申告ガイドにまとめてあるので、そちらを参照してください。

特定商取引法の表記

DLsiteで販売する場合、基本的にはDLsiteが販売者となるため、個人サークルが自ら特商法表記を用意する必要はありません。ただし自前のサイトで直接販売する場合は別途対応が必要です。

よくある質問

Q. 法人化は必要ですか?

最初は不要です。年間売上が大きくなってきた段階で検討すればOKです。法人化のメリットが出てくるのは、一般的に年間所得が数百万円を超えてからと言われてます。個人サークルで始めて、軌道に乗ってから法人化を検討する流れが一番無理がないです。

Q. 複数人サークルの注意点は?

お金と権利の話を最初に決めておくことです。具体的には売上の分配比率、制作物の権利帰属、サークルを解散する場合の取り決め。「友達だから大丈夫」と口約束で始めると、売上が出たときに揉めるケースが少なくないです(お金の話はシラフのうちにしましょう)。簡単なものでいいので書面に残しておくと安心です。

Q. サークル名は本名じゃなくていいの?

ペンネーム・サークル名で全然OKです。DLsiteの登録時に本名は必要ですが、それはプラットフォーム側の本人確認用であって、ユーザーに公開されるのはサークル名です。

Q. 初期費用はいくら必要?

サークル立ち上げ自体は0円です。DLsiteの登録も無料。費用がかかるのは作品の制作段階(声優依頼費、イラスト依頼費など)からです。最小構成なら1.5万〜6.5万円程度で最初の作品を出せます。

Q. DLsite以外のプラットフォームも登録すべき?

最初はDLsite一本でいいと思います。複数プラットフォームに同時展開するのは管理が大変ですし、まずは1つのプラットフォームで流れを掴むのが先です。慣れてきたらFANZAやBOOTHへの展開を検討すればOKです。

まとめ——やることは意外とシンプルです

サークル立ち上げの全体像を振り返ると:

  1. サークル名を決める(被り確認、SNSのID確保)
  2. DLsiteにサークル登録する(審査は数日)
  3. SNS・Ci-enを開設する(告知の準備)
  4. 作品を企画・制作する
  5. リリースする

これだけです。法人登記も特別な資格も必要ありません。

僕がサークルを立ち上げたとき、一番の壁は「よくわからないから踏み出せない」という心理的なハードルでした。でも実際にやってみたら、登録は30分、名前決めに3日、一番時間がかかったのは作品の制作で——つまりサークル設立自体はほぼノーコストで、本当の勝負は作品を完成させるところなんですよね。

まずはDLsiteにサークル登録してみてください。登録した瞬間、「自分はサークル主なんだ」という実感が湧いてきて、制作のモチベーションが一気に上がりますよ。僕はあの日の高揚感を今でも覚えてます(何者かになれた気がした)。

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