同人声優の探し方・依頼方法完全ガイド:募集から納品まで

同人音声制作で声優さんを探す方法、依頼の流れ、ギャラの相場、トラブル回避のコツを実体験から解説します。

by ぬまぬま

声優さんへの依頼、最初は本当に緊張しました

ぬまぬまです。今日は同人音声制作における声優さんの探し方と依頼方法について書きます。

同人音声の制作で一番ワクワクする工程であり、一番緊張する工程でもあるのが声優さんへの依頼です。僕は初めて依頼のDMを送るとき、文面を30分くらい推敲して、送信ボタンを押す手が震えてました(大げさじゃなく本当の話)。

でも何度か経験を積んでわかったんですが、声優さんも「良い作品に出たい」と思ってくれてるんですよね。こちらが丁寧に情報を伝えれば、想像以上にスムーズに進みます。逆に言うと、依頼の仕方次第で声優さんの反応が全然違ってくるので、そのコツも含めてまとめていきます。

声優さんを探せる場所

主な探し方を比較

探し方特徴向いている人
X(Twitter)声優さんが多数在籍、実績も確認しやすい自分で探したい人
SKIMAクリエイター特化のマッチングサービス比較検討したい人
ココナラ幅広いスキルマーケット手軽に依頼したい人
声優事務所プロクオリティ、信頼性が高い品質重視の人
DLsite声優募集同人音声に理解がある声優が集まる同人に慣れた声優を探したい人

Xでの探し方

一番ポピュラーなのがXです。「同人音声 声優 募集」「ボイス依頼 受付中」などで検索すると、依頼を受け付けている声優さんが見つかります。

チェックすべきポイント:

  • ボイスサンプル: 声質・演技力の確認。これが最重要です
  • 過去の出演作品: DLsiteの作品ページで実際の演技を確認できることもあります
  • 依頼条件: 料金、納期、NGジャンルなどが固定ポストやプロフィールに書いてあることが多い
  • 活動頻度: 最終更新が数ヶ月前だと返信が来ない可能性があります

SKIMAやココナラの活用

スキルマーケットでは料金が明示されているので、予算から逆算して探せるのがメリットです。レビューや評価も見れるので、初めての依頼で不安な方にはおすすめです。ただし同人音声に特化しているわけではないので、依頼内容を丁寧に説明する必要があります。

声優事務所への依頼

予算に余裕がある場合、事務所所属の声優さんに依頼する選択肢もあります。品質は安定しますが、費用は個人の声優さんに比べて高くなる傾向があります。事務所によっては同人音声のR-18案件をNGとしているところもあるので、事前確認は必須です。

依頼の流れ

全体の流れはこうなります。

  1. 声優さんを選定: ボイスサンプルを聴いて候補を絞る
  2. 問い合わせ: DMやメールで依頼可能か確認
  3. 詳細の共有: 作品概要、台本、キャラ設定、ギャラ、納期を伝える
  4. 見積もり・合意: 条件の確認と合意
  5. 台本の送付: 最終版の台本を送る
  6. 収録: 声優さんが宅録で収録
  7. 納品: 音声データの受け取り
  8. リテイク(必要に応じて): 修正の依頼
  9. 支払い: 合意した方法で報酬を支払う

期間の目安

工程期間
声優選定〜問い合わせ1〜2週間
条件合意〜台本送付3〜7日
収録〜納品1〜3週間
リテイク3〜7日
合計約3〜6週間

納期は声優さんの忙しさによってかなり変動します。人気のある声優さんは数ヶ月先まで予定が埋まっていることもあるので、スケジュールには余裕を持つのが鉄則です。

ギャラの相場感

報酬体系の種類

報酬体系内容相場感
文字単価台本の文字数 × 単価1〜8円/文字程度
固定報酬作品1本あたりの金額10,000〜100,000円程度
時間単価収録時間 × 単価作品の長さで変動
レベニューシェア売上の一定割合を分配売上の10〜30%程度

文字単価の目安

レベル文字単価特徴
新人・駆け出し1〜2円程度実績を積みたい方が多い
中堅2〜5円程度安定した演技力
ベテラン・人気声優5〜8円以上高い集客力・演技力

例えば1万文字の台本で文字単価3円なら、ギャラは30,000円前後になります。

<CalloutBox type="tip">初めての依頼でレベニューシェア(成果報酬)を提案するのは避けた方がいいです。声優さんから見ると「売れるかわからない新人サークルの作品に、自分の時間をリスクにさらす」ことになるので。まずは固定報酬でお互いに安心できる関係を作るのがおすすめです。</CalloutBox>

依頼時に伝えるべき情報

ここ、めちゃくちゃ大事です。情報が足りない依頼は声優さんを困らせます。 僕が最初の依頼で反省したのがまさにこの点でした。「こういう作品です、お願いします!」だけじゃ全然足りないんですよ。

必ず伝える情報

項目内容
作品概要ジャンル、シチュエーション、全体の雰囲気
キャラ設定名前、年齢、性格、話し方の特徴
台本全文または一部抜粋
収録分量文字数、想定収録時間
報酬金額と支払い方法・時期
納期希望納品日(バッファを含めて)
R-18の有無必ず事前に明示
クレジット声優名の表記方法
二次利用DLsite以外での販売、PV使用など

キャラ設定を事前にしっかり作り込んでおくと、声優さんへの説明がスムーズになります。キャラクター設定シートで整理しておくのがおすすめです。

良い依頼文の例

最初の問い合わせでは全情報を書く必要はないです。まず「依頼を受けてもらえるかの確認」をして、OKをもらってから詳細を送る流れが自然です。

伝えるべきポイント:

  • 自分のサークル名と簡単な自己紹介
  • 作品の概要(ジャンル、R-18の有無)
  • おおよその分量と希望納期
  • 報酬の目安
  • 声優さんの作品やサンプルを聴いて依頼したい旨(これ重要。「誰でもいい」感を出さない

トラブル回避のコツ

事前に合意しておくべきこと

項目なぜ大事か
リテイク回数「何回でもOK」はお互い不幸になる
納期の変更遅延時の対応を決めておく
中途キャンセルキャンセル料の有無
音声データの権利納品後の帰属は明確に
クレジット表記名前の記載方法と公開範囲

簡単な契約書を作る

「契約書」と聞くと堅苦しいですが、上記の合意事項をメールやDMで文章にまとめてお互いに確認するだけでも十分です。口約束だけで進めると、認識のズレが後から出てきたときに困ります。 これは声優さんを守るためでもあり、自分を守るためでもあります。

納期にはバッファを設ける

作品のリリース日から逆算して、声優さんへの納品希望日を設定するときは必ずバッファを入れてください。僕の目安は:

  • リテイク期間: 1週間
  • 編集期間: 1〜2週間
  • 不測の事態: 1週間

つまり声優さんの納品からリリースまで、最低3〜4週間は見ておくのが安心です。ギリギリのスケジュールで組むと、何か1つズレたときに全部崩壊します(経験者は語る)。

良い関係を築くためのマナー

同人音声の世界は思ったよりコミュニティが小さいです。声優さんと良い関係を築けると、次回以降の依頼がスムーズになりますし、声優さんの方から「次回作も出演したい」と言ってもらえることもあります。

心がけていること

  • 感想を伝える: 納品された音声を聴いた感想を具体的に伝える。「よかったです」だけじゃなく「このシーンの間の取り方が素晴らしかった」とか
  • リリース報告をする: 作品が公開されたら声優さんにも連絡する
  • 売上報告: レベニューシェアの場合は定期的に。固定報酬でも「おかげさまで好評です」と伝えると喜んでもらえます
  • 相手のスケジュールを尊重する: 「急ぎでお願いします」は最終手段
  • 支払いは迅速に: 納品を確認したらなるべく早く支払う。これは信頼の基本です

台本を事前にしっかり準備しておくのも声優さんへの誠意です。台本テンプレートを使って、演技指示やSE指示が整理された台本を渡せると、収録がスムーズに進みます。台本の書き方については同人音声の台本の書き方も参考になると思います。

よくある質問

Q. リテイクは何回まで依頼していい?

事前に合意した回数内であれば問題ないです。一般的には1〜2回が目安とされています。追加リテイクが発生する場合は追加料金が必要になることが多いです。そもそも台本の段階で演技指示を明確にしておけば、リテイクは最小限に抑えられます。 リテイクが多い場合、声優さんの問題ではなく台本の情報不足が原因であることが多いんですよ(自戒を込めて)。

Q. 複数人キャスティングのコツは?

掛け合いがある作品では、声優さん同士の声質の相性が大事です。候補の声優さんのボイスサンプルを並べて聴いてみて、一緒に聴いて心地よいかを確認しましょう。また、複数人の場合は全員の収録スケジュールを調整する必要があるので、早めに依頼を出すのが鉄則です。宅録が主流なので同時収録は稀ですが、掛け合いの場合は片方の音声を先に録って、それを聴きながらもう片方が録るという流れが一般的です。

Q. ギャラの支払い方法は?

銀行振込が一般的です。声優さんによってはPayPalやAmazonギフト券を受け付けている方もいます。支払い時期は「納品確認後◯日以内」と決めておくのが良いです。僕は原則として納品確認から1週間以内に振り込むようにしています。

Q. 声優さんが見つからない場合は?

募集ポストを出すのも一つの手です。「#同人音声声優募集」などのハッシュタグをつけて作品概要と条件を明記した募集を出すと、声優さん側から応募してくれることがあります。ただし応募者の中から選ぶ立場になるので、全員に丁寧に返信するのがマナーです。 不採用の方にも一言お断りの連絡を入れましょう。

まとめ——良い作品は良い関係から生まれます

声優さんへの依頼って、最初はハードルが高く感じるんですけど、一度やってみると流れがわかって次からは格段に楽になります。大事なのは必要な情報を過不足なく伝えること、お互いを尊重すること、そして事前にルールを決めておくこと。これに尽きます。

僕がサークル活動を続けられているのは、素晴らしい声優さんたちとの出会いがあったからです。自分の台本がプロの声で命を吹き込まれる瞬間は、同人音声制作の中で一番感動する体験だと思ってます。ぜひその感動を味わってほしいです。

最初の一歩として、同人音声の作り方完全ガイドで制作の全体像を掴んでから声優さん探しに進むとスムーズですよ。

関連ツール

関連記事